「毎晩絵本を読んでいるけど、本当に効果があるの?」そんな疑問を持つ親御さんも多いのではないでしょうか。実は、絵本の読み聞かせには科学的に証明された多くの効果があります。この記事では、研究データをもとに読み聞かせの5つの効果と、年齢別の絵本選びのコツをわかりやすく解説します。
読み聞かせの5つの効果【研究データで解説】
① 語彙力・言語力の向上
アメリカの研究によると、毎日絵本を読んでもらった子供は1年間で約1,400語の新しい単語を習得するというデータがあります。日常会話では使わない豊かな語彙が絵本には詰まっており、それが読み聞かせを通じて自然にインプットされます。
「読み聞かせをしてもらった子どもは、語彙力・読解力・学業成績が優れる傾向がある」―アメリカ小児科学会(AAP)
② 想像力・創造力の発達
絵本には実在しない世界やキャラクターが数多く登場します。「なぜ?」「どうして?」と考えながら話を聞くことで、想像力が自然と鍛えられます。特に絵と文章が連動する絵本では、「次はどうなるんだろう?」と先を予測する力も育ちます。
③ 集中力の向上
読み聞かせには、一定時間じっとして話を聞く「静的な集中力」を養う効果があります。幼いうちから読み聞かせの習慣をつけた子供は、学校での授業中の集中力も高い傾向があります。最初は短い本から始め、徐々に長い物語へとステップアップしましょう。
④ 感情理解・共感力の発達
絵本のキャラクターが喜んだり悲しんだりする場面を通して、子供は感情の表現や共感する力を学びます。「このうさぎさん、どんな気持ちだと思う?」と問いかけながら読むことで、感情の言語化能力も高まります。
⑤ 親子の絆・愛着形成
読み聞かせは親と子が密着して過ごす大切な時間です。親の声を聞きながらぬくもりを感じることで、安心感と愛着が育まれます。就寝前の読み聞かせは、入眠儀式としても非常に効果的です。
年齢別おすすめ絵本の選び方
| 年齢 | 絵本の特徴 | おすすめジャンル |
|---|---|---|
| 0歳 | シンプルな色・形・擬音語。ページ数少なめ | 「じゃあじゃあびりびり」「もこもこもこ」 |
| 1〜2歳 | 繰り返しのリズム・日常の場面。短いストーリー | 「はらぺこあおむし」「ぐりとぐら」 |
| 3〜4歳 | ストーリー性あり。感情表現豊か。キャラクターに共感 | 「ノンタン」シリーズ・「おしいれのぼうけん」 |
| 5〜6歳 | 長いお話・友情・冒険。文字への興味が芽生える | 「かいじゅうたちのいるところ」「ちびくろさんぼ」 |
0歳の絵本選び
0歳の赤ちゃんには、コントラストの強い色・シンプルな絵・擬音語(オノマトペ)が豊富な絵本が最適です。赤ちゃんは生後間もなくから聴覚が発達しており、親の声を聞くこと自体が大きな刺激になります。ページをめくる行為も感覚的な体験です。
1〜2歳の絵本選び
1〜2歳になると、繰り返しのリズムやパターンを好むようになります。「また読んで!」と同じ本を何度もせがむのは、記憶力の発達と予測する喜びのサインです。日常の場面(ご飯・お風呂・おやすみ)を描いた本は、生活習慣の定着にも役立ちます。
3〜4歳の絵本選び
3〜4歳は自我が芽生え、主人公への感情移入が深まる時期です。友達との関係・けんか・仲直りなど、社会性を描いた絵本が共感を生みやすいです。また、この年代から「なぜ?」という疑問が増えるので、自然・科学を扱った絵本も喜ばれます。
5〜6歳の絵本選び
就学前になると文字への興味が高まり、長いストーリーも楽しめるようになります。冒険・ファンタジー・歴史・科学など幅広いジャンルに挑戦してみましょう。文字を指でなぞりながら読む「なぞり読み」も、就学準備として効果的です。
読み聞かせのコツ
✅ 読み聞かせ成功の3つのコツ
いつ読む?
就寝前が最も効果的。一日の終わりに心を落ち着かせ、良い睡眠につながります。朝読み・夕食後なども習慣化しやすいタイミングです。
何冊読む?
1回に1〜3冊が目安。長さより継続が大切。1冊でも毎日続ける方が、週1回に10冊読むより効果的です。
どんな読み方?
ゆっくり、感情を込めて。登場人物によって声を変えたり、擬音語を大げさに読んだりすると子供の反応が大きくなります。子供が「もう一度!」と言ったら、喜んで繰り返しましょう。
図書館の上手な使い方
絵本は購入するだけでなく、図書館を積極的に活用しましょう。図書館には数多くの絵本が揃っており、お金をかけずにさまざまな本を試せます。
- 司書さんに相談する:「〇歳の子向けに、乗り物が好きな男の子に合う絵本は?」と相談すると、プロがぴったりの本を選んでくれます
- お話し会・読み聞かせイベントに参加する:多くの図書館で定期的に行われており、家とは違う環境で絵本を楽しめます
- シリーズをまとめて借りる:人気シリーズを一気に借りて読み比べるのもおすすめ
- バッグ貸出サービス:テーマ別に絵本を選んでくれる「絵本バッグ」サービスを行う図書館もあります
まとめ
絵本の読み聞かせは、語彙力・想像力・集中力・共感力・親子の絆と、子供の成長に多岐にわたる良い影響をもたらします。特別な準備も道具も必要ありません。毎晩寝る前の10分、お気に入りの絵本を一緒に楽しむ習慣から始めてみましょう。
子供の「もう一回読んで!」という言葉は、読み聞かせが大好きな証拠です。その嬉しい言葉に応えながら、絵本の時間を親子の大切な思い出にしていってください。
「子どもに本を読んであげることは、未来への最良の贈り物のひとつです」― 世界中の子育て研究者たちが口を揃えて言うこと


