保育園教育

学童保育の選び方と申込み方法【保活の次はここ】

学童保育

結論から言うと、公立学童は月4,000〜6,000円未満が最多(26.2%)、平日は19時までが55%、申込みは入学前年の10〜12月が山場です。そして入れなかった児童は全国で16,330人、最も落ちているのは1年生ではなく4年生(5,589人)。「小1の壁」を越えた先に「小4の壁」があります。以下、こども家庭庁の最新調査(令和7年5月1日現在)の実数をもとに、種類・費用・開所時間・申込み時期・落ちたときの手を順に整理します。

学童保育とは?「小1の壁」を乗り越えるために

学童保育(放課後児童クラブ)とは、保護者が就労などで昼間家庭にいない小学生を、放課後や長期休暇中に預かる施設です。こども家庭庁「令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」によると、令和7年5月1日現在で全国25,928か所、登録児童数は1,570,645人と過去最高を更新しました(前年比50,693人増)。小学生のおよそ4人に1人が利用している計算です。

「小1の壁」とは、保育園までは問題なかった預かり時間・費用・申込み方法などが、小学校入学を境に一変することで生じる問題の総称です。早めの情報収集と準備が欠かせません。

学童保育の種類と比較

種類運営費用目安/月開所時間特徴
公立学童(放課後児童クラブ)自治体5,000〜15,000円〜18時〜19時費用が安い。入れないことも
学校内学童(放課後子ども教室)自治体・学校無料〜数千円〜17時前後送迎不要だが時間が短い
民間学童民間事業者30,000〜100,000円+〜20時〜22時習い事・送迎付き。費用高め
学習塾付き学童民間事業者40,000〜80,000円〜20時前後勉強と預かりが一体化

選ぶときの6つのポイント&見学チェックリスト

  • ① 開所時間・お迎え時間:自分の勤務終了時間に合った施設を選ぶ。残業がある場合は延長保育があるか確認
  • ② 場所・送迎手段:子供が一人で通えるか、送迎サービスはあるか
  • ③ 定員・空き状況:人気の公立学童は入所できないケースも。早めに確認する
  • ④ スタッフの質・雰囲気:見学時に子供たちとスタッフの関わり方をよく観察する
  • ⑤ プログラム内容:自由遊びが中心か、学習・習い事が組み込まれているか
  • ⑥ 長期休暇中の対応:夏休み・冬休みのお弁当・昼食対応も要確認

📋 見学チェックリスト

  • □ 施設内は清潔に保たれているか
  • □ スタッフが子供に笑顔で接しているか
  • □ 子供たちが楽しそうに過ごしているか
  • □ 宿題をする時間・場所は確保されているか
  • □ 緊急時の連絡体制は整っているか
  • □ 病気の子供への対応方法は?
  • □ 保護者会・懇談会の頻度は?

申込みスケジュール(目安)

9〜10月
情報収集・候補施設リストアップ
→
10〜11月
見学・体験
→
11〜12月
申込み書類提出
→
2〜3月
結果通知・入所準備

※自治体によって異なります。早めの確認を!

費用の目安:公立 vs 民間の比較

項目公立学童民間学童
月謝(通常期)5,000〜15,000円30,000〜80,000円
夏休みなど長期休暇追加料金なし〜数千円別途加算あり
おやつ代込み〜月数百円込み(栄養管理あり)
送迎サービス基本なしあり(校内〜施設間)
習い事・英語基本なしあり(追加料金)
年間総額(目安)60,000〜180,000円360,000〜1,000,000円+

学童は何時まで預かってくれる?平日・長期休暇の開所時間【全国データ】

「学童 何時まで」は検索でもっとも多い疑問のひとつです。パンフレットには「最長19時」と書いてあっても、実際に何時まで開けているクラブが多いのかは自治体ごとにバラバラ。全国25,928か所の分布を見ると、平日の終了時刻は「18:31〜19:00」が54.9%と過半数で、19時より後まで開いているクラブは7.4%しかありません。「20時まで預かってほしい」なら、選択肢は実質的に民間学童になります。(出典:こども家庭庁「令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」令和7年5月1日現在)

平日の終了時刻クラブ数割合
17:00まで96か所0.4%
17:01〜18:004,074か所15.7%
18:01〜18:305,617か所21.7%
18:31〜19:0014,229か所54.9%
19:01以降1,912か所7.4%

夏休みなど長期休暇は「朝何時から」が本当の問題

長期休暇中は下校時刻がないので、逆に「朝、何時から開くか」が出勤時刻を決めます。全国では8:00〜8:59の開所が61.1%、7:00〜7:59が36.8%。7時台に開けてくれるクラブは3分の1強しかなく、8時半始業の職場だと朝の30分が丸ごと足りなくなるケースが出ます。終了時刻は長期休暇でも「18:31〜19:00」が52.2%で平日とほぼ同じです。

土曜日に開所しているクラブは23,015か所(88.8%)ある一方、日曜・祝日の開所はわずか847か所(3.3%)。夏休み等の長期休暇はほぼ全クラブ(97.9%)が開所しています。見学のときは「土曜は毎週か、隔週か」まで必ず聞いてください。土曜開所のうち6,726か所は毎週開所ではありません。

学童保育の費用は月いくら?全国の月額利用料の分布

「学童保育 費用 平均」で調べると数字がバラつきますが、公式調査は平均値ではなく分布で公表しています。利用料を徴収しているのは25,296か所(全体の97.6%)。そのうち最多価格帯は「4,000〜6,000円未満」で26.2%、2,000〜8,000円未満で全体の63.5%が収まります。「公立学童は月5,000円くらい」という感覚は、おおむね実態と合っています。

月額利用料クラブ数割合
2,000円未満292か所1.2%
2,000〜4,000円未満4,381か所17.3%
4,000〜6,000円未満6,615か所26.2%
6,000〜8,000円未満5,048か所20.0%
8,000〜10,000円未満4,054か所16.0%
10,000〜12,000円未満2,136か所8.4%
12,000〜20,000円未満1,883か所7.4%
20,000円以上382か所1.5%
おやつ代等のみ徴収505か所2.0%

見落としがちな「実費徴収」とひとり親の減免

月謝のほかに、おやつ代・教材費・保険料などの実費が別で乗ります。実費徴収がないクラブは36.1%で、あるクラブの最多帯は「2,000〜2,500円未満」(19.5%)。月謝5,000円+実費2,000円=実質7,000円、という見積もりが現実的です。

「学童保育 費用 補助」で探している方へ。利用料を徴収しているクラブの89.2%(22,574か所)が減免制度を持っています。うち13,533か所は「全額免除」の枠を用意しています。生活保護世帯・住民税非課税世帯・ひとり親家庭・きょうだい同時利用などが対象になることが多いので、申込み前に自治体の要綱を必ず確認してください。申請しないと自動では適用されません。

学童に入れないとどうなる?待機児童は全国16,330人、最多は「小4」

選び方より先に知っておきたいのが、そもそも入れるのかです。令和7年5月1日時点で利用できなかった児童(待機児童)は全国16,330人。前年より1,356人減りましたが、学年別に見ると景色が変わります。

学年待機児童数前年比
小学1年生1,966人243人減
小学2年生1,805人311人減
小学3年生3,305人574人減
小学4年生5,589人118人減
小学5年生2,644人112人減
小学6年生1,021人2人増

待機のピークは1年生ではなく4年生(5,589人・全体の34%)です。多くの自治体が低学年を優先して選考するため、低学年のうちは入れても、3年生から4年生に上がるタイミングで押し出される。これが俗に言う「小4の壁」の正体です。1年生のうちから、4年生以降の預け先も並行して考えておく必要があります。

地域差も大きく、東京都(3,360人)・埼玉県(1,681人)・兵庫県(1,464人)・千葉県(1,106人)・神奈川県(1,067人)の5都県だけで全体の約5割を占めます。首都圏在住なら「申し込めば入れる」前提で動かないこと。

落ちたときに取れる5つの手

  • 民間学童を押さえる:公立の結果通知(2〜3月)が出てから動くと定員が埋まっています。併願で仮押さえしておく
  • 放課後子ども教室を併用:学童と違い就労要件がなく、同じ小学校内で実施されていることが多い。ただし17時前後までと短い
  • ファミリーサポートセンター:自治体の有償ボランティア制度。1時間700〜1,000円程度で、学童のお迎え代行に使える
  • 習い事を「預かり」として使う:送迎バス付きのスイミング・そろばん・プログラミング教室を週2〜3日入れて穴を埋める
  • 留守番に切り替える:高学年なら現実的な選択肢。見守りカメラ・スマートロック・GPSで段階的に慣らす

なお、令和7年10月1日時点の速報値では待機児童は7,363人まで減っています。年度途中で辞退が出て繰り上がることがあるので、4月に落ちても自治体への再申請は続けてください。

学童は何年生まで通う?登録児童の学年別内訳でわかる「卒業」の実態

制度上は小学6年生まで利用できます(平成27年度の法改正で「おおむね10歳未満」から拡大)。ただし実際にどこまで通い続けるかは別の話で、登録児童数の学年別内訳を見ると答えが出ています。

学年登録児童数割合
小学1年生456,418人29.1%
小学2年生422,493人26.9%
小学3年生338,356人21.5%
小学4年生198,714人12.7%
小学5年生102,111人6.5%
小学6年生52,553人3.3%

1〜3年生で全体の77.5%。4年生でほぼ半減し、6年生は3.3%まで落ちます。つまり実態としては「3年生までが学童、4年生からは別の形」が多数派です。ただしこれは自発的な卒業だけでなく、前述のとおり4年生の待機が最多であることも押し下げ要因になっています。「うちの子はまだ1人にできない」と思っていても、席がなくなる可能性は織り込んでおくべきです。

申込みはいつから?いつまで?自治体スケジュールの正しい調べ方

新1年生の申込みは入学前年の10〜12月が山場です(自治体により前後します)。保育園の入園申込みとほぼ同じ時期なので、下の子の保活と重なる家庭は要注意。大事なのは「うちの自治体はいつか」を一次情報で押さえることで、調べ方は次の順です。

  • 自治体サイトで「放課後児童クラブ 入所案内」または「学童クラブ 申請」を検索する(「学童保育」では出てこない自治体がある)
  • 前年度の募集要項PDFを見て、配布開始日・受付期間・結果通知日の3つを手帳に転記する
  • 就労証明書の様式をダウンロードし、勤務先に記入を依頼する期間を逆算する(ここが一番詰まる。2〜3週間見る)
  • 兄姉加点・ひとり親加点・就労時間による指数の配分を確認する
  • 第2希望・第3希望まで書けるか、書かないと不利になるかを確認する

就学時健康診断(10〜11月)の案内と同時に学童の申込書が配られる自治体も多いので、学校からのプリントは捨てずに全部目を通してください。

夏休みの昼食問題:お弁当か、提供ありか。全国の52.1%まで拡大

長期休暇は朝から預けるため、昼食が必要になります。毎日お弁当を40日分作るのは共働き家庭には重い。ここは近年いちばん改善が早い部分で、昼食の提供があるクラブは13,517か所(52.1%)。前年の43.0%から一気に9ポイント伸び、ついに過半数を超えました。

昼食の提供方法クラブ数割合
事業所による手配(宅配弁当等)6,844か所50.6%
事業所内部での調理1,898か所14.0%
保護者会等による手配730か所5.4%
その他4,045か所29.9%

提供方法の半分は「事業所による宅配弁当の手配」で、費用は実費(1食400〜600円程度が一般的)。見学のときは「今年の夏は昼食提供がありましたか」と過去形で聞くのがコツです。「検討中」のまま何年も動いていないクラブと、実際に回したクラブを区別できます。

よくある質問Q&A

Q. 学童は何年生まで入れる?何年生まで通うのが普通?

A. 制度上は小学6年生まで利用できます。ただし実際の登録児童は1〜3年生で77.5%を占め、4年生で12.7%、6年生は3.3%まで減ります。「3年生まで」が多数派です。

Q. 学童は何時まで預かってもらえる?

A. 全国の平日終了時刻は「18:31〜19:00」が54.9%で最多。19時より後まで開いている公立クラブは7.4%だけです。20時以降まで必要なら民間学童が現実的な選択肢になります。

Q. 学童の費用が高くて払えない。補助はある?

A. 利用料を徴収しているクラブの89.2%が減免制度を持っており、うち13,533か所は全額免除の枠があります。生活保護・非課税世帯・ひとり親・きょうだい同時利用などが対象になりやすいので、申込み時に自治体へ確認してください。申請主義なので自動適用されません。

Q. 保育園に入れなかった(待機児童)経験があるが、学童も同じ?

A. 都市部では公立学童も待機児童問題があります。特に低学年は競争が激しく、早期申込みと複数施設への応募が有効です。

Q. 子供が学童を嫌がったらどうすればいい?

A. 最初の1〜2ヶ月は慣れない環境で嫌がることも多いです。理由を聞きながら様子を見ましょう。友達ができると急に楽しくなるケースも多いです。

Q. 公立と民間を組み合わせて使える?

A. 可能です。公立学童をベースにしつつ、習い事は別途通わせる形が最もコスパが良いといえます。

Q. 学童保育に入れなかった場合は?

A. ①民間学童を利用する ②ファミリーサポートセンターや保育ママを活用する ③祖父母に協力を頼む ④就労時間の短縮を検討するなどの選択肢があります。

まとめ

学童保育の選択は、小学校入学後の生活の質を大きく左右します。公立・民間それぞれにメリット・デメリットがあり、家庭の状況や子供のタイプに合わせた選択が大切です。

最低でも入学半年前には情報収集を始め、見学・体験を経て申込みに臨みましょう。「小1の壁」は準備次第で乗り越えられます。焦らず、でも早めに動くことが成功の鍵です。

学童保育は単なる「預かり」ではなく、子供が放課後を安心して過ごせる「第二のホーム」です。子供が楽しく通える場所を一緒に見つけてあげましょう。

参考・出典(公的機関/公式情報)

※制度・料金は自治体ごとに異なります。申込み前に必ずお住まいの市区町村の募集要項をご確認ください。

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